エビの仲間

秋遅くのビオトープの調査では、成虫越冬の生き物がみつかります。ゲンゴロウの仲間もその1つです。
河川や池、水脈がつながるビオトープではエビの仲間も見つかります。
ビオトープの生物調査で現れるエビはほとんどミナミヌマエビとしている。実際のところ、本当にミナミヌマエビなのか不安はある。いくつかのヌマエビの仲間がいるが、いろいろ調べてみると、豊岡近辺では、多くがミナミヌマエビと考えてよい。
ミナミヌマエビ、スジエビ、テナガエビの3種に分類することで、われわれのビオトープ調査(河川も含む)では問題ない。

ミナミヌマエビの体色はいろいろだ。茶色の体色で背中に薄著色のスジが入る個体は、一見別種に見えるが、ミナミヌマエビでよい。


この2つはミナミヌマエビ

これはスジエビ。腹部に縞があるが不明瞭。胸の縞模様が確実な区別点。

ミナミヌマエビ
額の大きな突起のギザギザも細かい。

スジエビ
逆ハの字の縞。ギザギザは大きい。エビ自体も大きくなるが、小さいときはこれで区別できる。
テナガエビは胸に逆ハの字の縞がない。